「FIREって言葉、聞いたことはあるけど、自分には関係ない気がする」
そう感じているなら、この記事はあなたのために書きました。
このサイトを運営しているのは、40代後半まで投資をほぼやってこなかった、ごく普通の暮らしを送る個人運営者です。だからこそ、こう言えます。40代からでも遅くはありません。普通の年収でも、積立額と生活費しだいでFIREを目指せます。
ただし、知っておくべきことと、やるべき順序があります。この記事では、それを順を追ってすべてお伝えします。
📖 この記事について
- 全体の読了時間:約20分
- こんな方におすすめ:40代から経済的自由を考え始めた方、投資をこれから始めたい方
- 時間がない方へ:各セクションに読了時間を表示しています。目次から気になる章にジャンプしてください。
この記事を読むと分かること
- ▸FIREとは何か、なぜ今考えておきたいのか
- ▸40代の普通のサラリーマンでもFIREは可能なのか
- ▸自分の場合、いくら必要なのか(具体的な計算方法)
- ▸何から始めればいいのか(NISA、iDeCo、インデックス投資)
- ▸途中で挫折しないための心構え(暴落への向き合い方)
- ▸自分専用のシミュレーションをする方法
📌 30秒で読める要点まとめ
- 経済的自由は、お金が目的ではなく「自分や大切な人との時間にお金を使える状態」のこと
- 40代の普通のサラリーマンでも、前提(積立額・生活費・利回り)しだいで経済的自由を目指せる
- 必要額の基本ルールは「年間生活費 × 25倍」
- 43歳・貯蓄800万円・月5万円積立の試算では、住宅ローンの返済も含めて約58歳(利回り5%が毎年続く仮定。前提は本文)
- 最初の一歩は、NISA口座を開いて、少額の積立から始めること
- 選ぶのは、手数料の安い、幅広く分散したインデックスファンドが考えやすい
- 続けるための3つの心構え:暴落でも積立を続ける、自動積立、他人と比べない
- 自分専用の数字を出すには、シミュレーターを5分使う
時間がない方は、上記の要点だけ把握いただければOKです。詳細を知りたい方は、続きをどうぞ。
なぜ、経済的自由を目指すのか ─ お金を貯めるその先にあるもの
(読了時間:約4分)
「FIREを目指す」「経済的自由を手に入れる」と言うと、お金そのものが目的のように聞こえるかもしれません。でも、本当の目的はお金ではありません。経済的自由とは、「お金の不安に縛られずに、自分や大切な人と過ごす時間にお金を使える状態」のことです。
あといくらちゃんの本音
このサイトを運営しているあといくらちゃん自身、目指しているのはこんな状態です。家族と美味しいものを食べに行く時、お金のことを気にしない。旅行に行きたい時、計画の前に予算で諦めない。将来、子供に家庭ができて孫がいる日が来たら、その家族との時間にお金を惜しみなく使える。
そういうシーンを想像するとワクワクする。それが、日々の積立と投資を続ける動機の源泉です。
あなたにとって、経済的自由とは何ですか?この問いへの答えが明確な人と曖昧な人では、投資の続き方が大きく変わります。目的が明確なほど、相場が荒れても続けられる理由になります。
経済的自由を目指す目的の例
- ▸子供に十分な教育の選択肢を与えたい
- ▸親の介護が来た時、お金ではなく時間で向き合いたい
- ▸嫌な仕事を続けなくていい選択肢を持ちたい
- ▸自分の興味のあることに、収入を気にせず取り組みたい
- ▸老後、家族と豊かな時間を過ごしたい
目的なき投資の危うさ
- ▸何をどれだけ貯めれば良いか分からない
- ▸途中で「何のためにやっているんだっけ」と分からなくなる
- ▸暴落が来た時に、続ける理由を見失う
- ▸達成した時に、「このお金、どうしよう」と途方に暮れる
投資は手段です。目的は、あなたとあなたの大切な人が、心理的な負担なく、豊かな時間を過ごせること。このことを忘れずに、次の章に進みましょう。
FIREとは何か、40代の普通のサラリーマンでも可能か
(読了時間:約5分)
FIREとは何か(早期リタイアではなく経済的自由)
FIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期退職)」の略です。定義するなら、「働いて得る収入に頼らなくても、積み上げた資産から生活費をまかなえる状態」のこと。
なぜ今、考えておきたいのでしょうか。ひとつの会社で定年まで働く前提が揺らいでいること、年金への不安、NISAやiDeCoの整備、コロナ以降の働き方の見直し。こうした変化の中で、「お金のために働き続ける」以外の選択肢を早めに考えておくことには意味があります。
大事なのは「早期リタイア」ではなく「経済的自由」が本質だということ。FIREを達成したあとも、好きな仕事や活動を続ける人がいます。自分の意志で働き方を選べる自由こそが、FIREの本質です。
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FIREの基礎をより詳しく知りたい方はFIRE・経済的自由の基礎知識 →
4種類のFIREと、あなたが目指すべきタイプ
FIREにはいくつかのバリエーションがあります。目指すタイプによって、必要な資産額も戦略も変わります。
| 種類 | 年間支出 | 必要資産 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Fat FIRE | 500万円以上 | 1.25億円〜 | 富裕層向け、完全リタイア |
| Lean FIRE | 200万円以下 | 5,000万円程度 | 質素な暮らしで完全リタイア |
| Barista FIRE ★ | — | 個人差あり | 資産+軽い仕事で生活。完全リタイアしない |
| Coast FIRE ★ | — | 個人差あり | 積立を止めても複利だけで老後資金が貯まる状態 |
★ ペルソナ(43歳・年収700万)にとって現実的なタイプ
あといくらちゃんが目指す方向
「完全リタイアではなく、楽しい活動を続ける。好きなテーマでの発信、人との繋がりの中で生まれる仕事。そういう『自分らしい活動』を続けながら、結果として経済的な見返りも得る。そして、家族と過ごす豊かな時間にお金を使う。これが、あといくらちゃん自身が目指している方向です。」
40代・年収700万の普通の人でも、FIREは可能か
結論:目指せます。ただし、どのタイプを目指すかと、積立額・生活費しだいです。
40代の強み
- ▸収入がピークを迎え、積立額を増やしやすい
- ▸子供の教育費の終わりが見えてくる(支出が減少局面へ)
- ▸人生経験から、判断力と継続力が身についている
40代の弱み(と向き合い方)
- ▸運用期間が20代より短い → 目指すFIREのタイプを現実的に設定する
- ▸生活コストが高い → 固定費の見直しで積立額を確保
- ▸リスク許容度の見極め → 暴落時に売らない仕組みを先に作っておく
43歳・年収700万・貯蓄800万・住宅ローンあり。月5万円積立なら、住宅ローンの返済も含めて約58歳という試算になります(利回りが毎年5%続く仮定など、前提は次のセクションで)。完全リタイアではなく、「働きたい時に働く、休みたい時に休む状態」を目指す。それが40代にとって最も現実的なFIREの形です。
自分の場合、いくら必要なのか
(読了時間:約6分)
📋 この章で想定するペルソナ:田中健太さん(仮)
- ・43歳・年収700万円(会社員)
- ・配偶者:40歳・パート(年収100万円)
- ・子供:1人(小学生)
- ・現在の貯蓄:800万円
- ・住宅ローン:残債2,500万円、残期間25年(完済時68歳)
【月間支出の前提】
- ・現役時代(43〜65歳):月35〜40万円(住宅ローン込み)
- ・65歳〜68歳:住宅ローン返済期間(月10万円返済中)
- ・68歳以降:月25万円(住宅ローン完済後、夫婦2人の標準的な生活費)
※ シミュレーションでの「月生活費25万円」は、68歳以降の生活費を基準値としています。
※ このガイドの試算では、68歳までの住宅ローンの返済も必要資産に含めています(後述)。
必要額の基本ルール「4%ルール」
経済的自由に必要な資産額の基本ルールは「年間生活費 × 25倍」です。これは「4%ルール」と呼ばれます。
起源は1998年に米国トリニティ大学が発表した研究(「トリニティスタディ」)。株式と債券に分散投資された資産から毎年4%を取り崩しても、30年以上にわたって資産が維持できるという研究結果が根拠です。
4%ルールの計算例
月の生活費20万円(年240万円)→ 240万円 × 25倍 = 6,000万円
月の生活費25万円(年300万円)→ 300万円 × 25倍 = 7,500万円
月の生活費30万円(年360万円)→ 360万円 × 25倍 = 9,000万円
なお、4%ルールは米国市場のデータを元にしています。日本でも適用できると考えますが、より保守的に見積もりたい場合は「3.5%ルール(年間生活費×約29倍)」を使う考え方もあります。
老後の生活費を、どう見積もるか
老後の生活費は、現在の支出をもとに3パターンで考えると整理しやすいです。
最低限プラン
月22万円
年間264万円
年金+αで生活、贅沢はしない
標準プラン ★
月25万円
年間300万円
年金+取り崩し、たまの旅行も可能
豊かなプラン
月30万円
年間360万円
家族・孫との時間に惜しみなく使う
★ ペルソナの場合、このシミュレーションでは標準プランを使用
年金を計算に入れる
「年金は当てにならない」という極端な悲観論はよく聞きますが、現実的には、そこまで悲観する必要はないと考えています。年金制度は、給付の水準を調整しながら続けていく仕組みです。受給額が減る可能性はありますが、ゼロになる前提で計画を立てる必要はないと考えています。
このガイドの試算では、65歳以降の年金を、公表されている令和8年度の標準的な年金額(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)月237,279円と置いています(日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」、2026年10月確認)。これは平均的な収入(平均標準報酬45.5万円)で40年間働いた夫と、その間ずっと専業主婦だった妻のモデル世帯の額で、ペルソナの年収や加入期間とは前提が違います。実際の年金額は一人ひとり異なります。この年金収入がある分、必要な資産額は大きく減らせます。ただし、65歳までの「つなぎ期間」をどう設計するかが重要です。
年金シミュレーターで自分の受給額を確認
ご自身の受給見込み額は年金シミュレーター →で試算できます。ねんきん定期便の数字があれば、より正確に計算できます。
65歳以降の生活費の内訳(試算の前提)
【65歳〜68歳】(住宅ローン返済中)
- ・年金:月23.7万円(試算の前提)
- ・取り崩し:月11.3万円
- ・月計:35.0万円(生活費25万円+住宅ローン10万円)
【68歳以降】
- ・年金:月23.7万円(試算の前提)
- ・取り崩し:月1.3万円
- ・月計:25.0万円
※ 必要資産は、68歳以降の不足分(月1.3万円)を4%ルールで賄える資産に、それまでの取り崩しを加えて計算しています。
【年金額の前提】
このガイドの試算は、65歳以降の世帯の年金を上の額と置いた試算です。年金は原則65歳から受け取る前提にしています。
実際の年金額は加入期間や報酬実績によって異なり、毎年度改定されます。正確な額はねんきんネットでの試算をおすすめします。
住宅ローンを抱えていてもFIREは可能か
結論から言うと、目指せます。ただし、設計が必要です。
日本でFIREを目指す人の多くは、住宅ローンを抱えています。「住宅ローンがあるとFIREは不完全」と書く記事もありますが、そうは思いません。住宅ローンと資産形成は、並行して進めることができます。
住宅ローンとFIRE資産形成を両立する3つのポイント:
- 無理な繰り上げ返済で生活を圧迫しない
- 住宅ローン金利と投資リターンを比較して判断する(低金利ローンなら繰り上げ返済より投資が有利なケースが多い)
- 完済時期を意識した老後設計を組む
本記事のペルソナ(43歳・残債2,500万円・残期間25年)は、完済時期が68歳です。このガイドの試算では、FIRE達成から住宅ローン完済(68歳)までの返済(月10万円)も、生活費と同じように資産から取り崩す前提にしています。月5万円積立の場合、達成は57歳11か月で、そこから68歳までの返済(約1,210万円分)も必要資産3,008万円の中に含まれています。
住宅ローンの完済時期は人によって違います。あといくらのシミュレーターは「68歳以降の生活費」をベースに計算していますが、住宅ローン返済期間中の追加資金は、別途意識する必要があります。ご自身の状況に合わせて、シミュレーターで試算してみてください。
ペルソナの場合の具体的シミュレーション
表1:シミュレーターと同じ計算(生活費と年金。住宅ローンを含まない)
| 月積立額 | 達成 | その時点の必要資産 | 年金開始(65歳)までのつなぎ期間 |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 56歳9か月 | 2,286万円 | 8年3か月 |
| 月5万円 ★ | 55歳6か月 | 2,513万円 | 9年6か月 |
| 月7万円 | 54歳5か月 | 2,697万円 | 10年7か月 |
| 月10万円 | 53歳2か月 | 2,899万円 | 11年10か月 |
表2:住宅ローンの返済(68歳まで月10万円)も含めた試算
| 月積立額 | 達成 | その時点の必要資産 | うち住宅ローンの返済が続く期間 |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 59歳2か月 | 2,658万円 | 8年10か月 |
| 月5万円 ★ | 57歳11か月 | 3,008万円 | 10年1か月 |
| 月7万円 | 56歳11か月 | 3,272万円 | 11年1か月 |
| 月10万円 | 55歳8か月 | 3,584万円 | 12年4か月 |
前提:43歳・貯蓄800万円・運用利回り年5%(毎年一定と仮定)・月末に積立・FIRE後の生活費 月25万円・年金は65歳から月237,279円(令和8年度のモデル世帯)・住宅ローンは68歳まで月10万円・税金や手数料は考えない。★は記事で取り上げる例。
※この表は、次の前提を置いた試算です。①毎年同じ利回りが続くと仮定している(実際の運用には値動きがある)。②取り崩している最中に暴落が来ると、資産は表より早く尽きる。③元本割れのリスクがある。④税金・社会保険料・手数料は考えていない。⑤年金はモデル世帯の額で、実際の額は一人ひとり違う。表は「どのくらいの積立で、いつごろが見えてくるか」の目安で、達成を約束するものではありません。
このシミュレーションはあくまで試算です。実際の運用成果・税負担・年金受給額は異なります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
あなた専用の数字を出す方法
上記は一例です。ご自身の年齢・年収・貯蓄額・目標生活費を入力すれば、あなた専用の「FIRE達成年齢」が計算できます。あといくらの経済的自由シミュレーターは、登録不要・無料・5分で試せます。
ここまでの数字は、あくまで「現状の生活を維持する」ための計算です。
家族と過ごす時間に、もっとお金を使いたいなら、必要資産は増えます。逆に、シンプルな暮らしを選ぶなら、必要資産は減ります。
セクション1で考えた「自分にとっての豊かさ」を、改めて思い出しながら、自分専用の必要資産をシミュレーターで計算してみてください。
何から始めればいいのか
(読了時間:約4分)
始める前に、3つのことを確認する
- ▸借金の確認:リボ払い・消費者金融など高金利の借金がある場合は、投資より先に返済を優先してください。年利10〜20%の負債を抱えたまま年利5%の投資をしても合理的ではありません。
- ▸目的の確認:なぜ経済的自由を目指すのか。「セクション1.5」で整理した内容を改めて確認しておきましょう。
- ▸生活防衛資金:できれば生活費3〜6ヶ月分の現金を手元に残してから始めるのが理想です。ただし「完璧主義で先延ばし」より「並行して始める」方が現実的です。
最初の一歩は「NISA口座の開設」
結論:NISA口座の開設から始めてください。ふつうの口座では、上場株式や投資信託の利益に20.315%(所得税・復興特別所得税・住民税の合計)の税金がかかりますが、NISAの口座ならかかりません(国税庁「No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)」)。この差は、長く続けるほど大きくなります。
NISA口座は、銀行や証券会社で開けます。ネット証券なら、たとえばSBI証券・楽天証券・マネックス証券などがあります。
証券会社を選ぶときに見るところ
- 買いたいインデックスファンドを扱っているか
- クレジットカードで積み立てられるか(使えるカードと、たまるポイントの条件)
- サイトやアプリが使いやすく、続けやすいか
ポイントの条件などは各社が見直すことがあるので、各社の公式サイトで確かめてください。
運営者(あといくらちゃん)が実際に使っているのはSBI証券と楽天証券の2社です。NISAでの投資信託の積立、クレカ積立のポイント、操作性、いずれも不満なく使えています。
ただし、これは「この2社が一番」という意味ではありません。ネット証券には他にも特徴のある会社が複数あり、人によって合う合わないがあります。口座開設は無料です。気になる証券会社をいくつか開設して、使いやすいものを見つける、という進め方もあります。なお、あといくらは、どの証券会社からも紹介の報酬を受け取っていません。
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NISAの活用法をより詳しく知りたい方はNISA活用法の詳細はこちら →
何を買うか:インデックスファンド1〜2本
たとえば、全世界株式や米国株式のインデックスファンドには、次のようなものがあります(どれか1本をすすめるものではありません)。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):日本を含む世界の株式に分散して投資します。1本で、世界の多くの国の会社に分けられます。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):アメリカの主要な会社およそ500社に投資します。アメリカ1か国に集中するので、その分、アメリカの値動きの影響を大きく受けます。
どちらも、信託報酬(運用コスト)の低さを特徴にしているシリーズのファンドです。率は運用会社が見直すことがあるので、今の率は運用会社の公式サイトや目論見書で確かめてください。選ぶときに見るところは「eMAXIS SlimとかS&P500とか、結局どれがいいの?」にまとめています。
運営者(あといくらちゃん)自身も、これらのインデックスファンドを中心に、一部テーマ型(半導体、インド株など)を組み合わせて保有しています。
どれにするか迷って始められないときは、まず1本を少額で始めて、慣れてから見直す方法もあります。
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インデックス投資について詳しく知りたい方はインデックス投資入門はこちら →
毎月いくら、いつから始めるか
- ▸月1万円でもいい。大事なのは「始めること」と「続けること」
- ▸給与振込日の翌日に自動積立を設定する(意志の力に頼らない)
- ▸家計の見直しは並行で進める。無理して切り詰めてストレスを溜めない
iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てる
NISAの次のステップはiDeCoです。掛金が全額所得控除になるので、所得税・住民税を払っている会社員なら節税につながります
iDeCo節税の詳細はこちら →途中で挫折しないための心構え
(読了時間:約3分)
投資で一番難しいのは、「始めること」ではなく「続けること」です。長期積立が結果を出すのは10年・20年というスパン。その間に、大きな下落が何度か来ても不思議ではありません。そして、SNSで「FIRE達成」を見て焦ります。心構えを先に知っておくことで、その時の行動が変わります。
暴落は「同じ額でより多く買える」時期でもある
積立投資家にとって、暴落は「同じ金額でより多く買える機会」です。
2008年の世界金融危機や、2020年の新型コロナの急落のように、株式市場が大きく下がった時期は過去に何度もありました。そうした時期にも積立を続けた人は、価格の安い時期に多くの口数を買うことになりました。その後どうなるかは、下落のあとの値動きと、どれだけ長く続けたかで変わり、これから先も同じとは限りません。
あといくらちゃんの信念
下がったときも、決めた額の積立を続ける。自動積立にしておけば、相場を見て迷わずに続けられます。
自動積立にして、相場を見ない
- ▸意志の力に頼らない仕組みを作る。給料日翌日に自動積立を設定
- ▸毎日相場を見ない。見るほど焦るし、余計な操作をしたくなる
- ▸設定したら頻繁にいじらない(「ほったらかし」)ほうが、慌てた売り買いを防げる
他人と比べない
- ▸SNSで「億り人」「FIRE達成」を見ると焦る。でも、その人の年齢・投資開始時期・リスク許容度はあなたと違う
- ▸大事なのは「自分の目的を達成すること」。セクション1.5で決めた「なぜ目指すのか」を定期的に振り返ろう
- ▸比べるなら「昨年の自分」と。資産額が少しでも増えていれば、正しい道を歩んでいる
まとめとよくある質問
(読了時間:約2分)
この記事のまとめ
- ▸経済的自由は、お金が目的ではなく「自分や大切な人との時間にお金を使える状態」のこと
- ▸40代の普通のサラリーマンでも、前提(積立額・生活費・利回り)しだいで経済的自由を目指せる
- ▸必要額の基本ルールは「年間生活費 × 25倍」
- ▸43歳・貯蓄800万円・月5万円積立の試算では、住宅ローンの返済も含めて約58歳(利回り5%が毎年続く仮定。前提は本文)
- ▸最初の一歩は、NISA口座を開いて、少額の積立から始めること
- ▸選ぶのは、手数料の安い、幅広く分散したインデックスファンドが考えやすい
- ▸続けるための3つの心構え:暴落でも積立を続ける、自動積立、他人と比べない
- ▸自分専用の数字を出すには、シミュレーターを5分使う
よくある質問(FAQ)
Q. 50代から始めても遅くないですか?
遅くありませんが、目指すFIREのタイプは変わります。完全な早期リタイアは難しくても、60代後半での経済的自由なら、積立額と生活費しだいで目指せます。「4種類のFIRE」の章も参考にしてください。
Q. 住宅ローンがある状態で投資を始めていいですか?
状況によります。一般論として、住宅ローン金利が投資リターン(目安5%)より低ければ、繰り上げ返済より投資の方が長期的に有利とされています。ご自身のローン金利と返済計画を確認した上で判断してください。また、「借金がある状態で投資する不安」という心理的な要素も無視できません。
Q. NISAの枠を使い切ったら、次は何をすればいいですか?
iDeCoを検討し、それも使い切ったら課税口座でインデックスファンドを購入する形が一般的です。iDeCoは掛金が全額所得控除になるので、所得税・住民税を払っている人なら節税につながります(効果の大きさは所得や掛金で変わります)。
Q. 暴落が来たらどうすればいいですか?
慌てて売らないことが大切です。生活に必要なお金や近いうちに使うお金を投資に回していなければ、自動積立を止めずに続けるのが基本です。詳しくは「暴落は『同じ額でより多く買える』時期でもある」の章を参考にしてください。積立投資家にとって暴落は同じ金額でより多く買える機会です。
Q. 途中で目標金額を変更しても大丈夫ですか?
大丈夫です。結婚・出産・転職などのライフイベントで必要額は変わるので、人生の変化に合わせて見直すのがおすすめです。あといくらの意思決定シミュレーターで、ライフイベントの影響を試算できます。
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